専門家からのコメント
和歌山信愛大学 教育学部 教授
公益社団法人日本幼年教育会 教育顧問
全国幼年美術の会 会長
大橋 功 様
誰かの役に立ちたいと願う心を育てる「リッタ」の世界
幼児にとって、何かをして貰って嬉しいのはもちろんですが、誰かの役に立つことはもっと嬉しいことなのです。また、石ころやお花や雲や太陽にまで目や口を描き、自分を取り巻くすべてのモノや生き物と「いのち」の繋がりを感じて想像の世界の中で楽しく遊びます。実はこの遊びこそが、人の痛みを自分の痛みと感じる共感性や、自分の喜びを人と分かち合いたい、誰かを助けたいと願う愛他心を、心にしっかり根ざす感性として育みます。しかし、実際の生活の中では、これらを発揮する機会は少なくなっています。「リッタ」は、このこどもの感性にしっかり働きかけ、こどもたちは「リッタ」の世界の中で楽しく遊びながら「共感性」や「愛他心」を自ら育んでいきます。
倉敷芸術科学大学
芸術学部 デザイン芸術学科 教授
柳田 宏治 様
ユニバーサルデザインへの配慮
映像のユニバーサルデザインには、色や形、動きなどで配慮すべきことがあります。このアニメーションでは、色の決定には色覚障害の見え方をチェックツールで確認しているほか、キャラクタを単純な形にすることで幼児にも覚えやすくしています。さらに、キャラクタの感情は、頭の上に映える「トゲ」でわかりやすく表現しています。
ユニバーサルデザインへの取組み自体が多くのSDGs目標に繋がっており、子どもたちは、このアニメーションを通してSDGsを学ぶと同時にユニバーサルデザインについても学ぶことができます。